Apr,2008 |
遠藤桂 富士山写真展 in Paris vol.3
"白彗―HAKUSUI― " Exposition de photographie de Katsura ENDO |
©Katsura ENDO calligraphie:Youyoushi FURUTA dessin :Yo KOHATSU |
1,作家紹介
遠藤桂(えんどう かつら)1958〜 遠藤桂は祖父・父ともに写真家であり、幼少期から撮影に同行し写真と関わりの深い環境の中にいました。 また彼の生まれ育った箱根は、「富士箱根伊豆国立公園」内であり、日本でも有数の国際観光地、富士を望む風光明媚な土地です。 富士山は、古くから日本人の心の支え、信仰の対象として愛され、多くの芸術家に描かれ続けてきた日本を代表する美しい山。天命の仕事である写真家として、自らを見守り続けてくれた富士と自然の恩恵へ感謝の念を込めて、その美しさをカメラにおさめ続けています。 現在も、富士の撮影を続けながら、自宅を改装し箱根写真美術館を設立・運営しています。 2,PARISにおける富士山写真展 本展は、Dupip photo galerie (仏・パリ)と箱根写真美術館(日・箱根)の協力連携により開催されている展覧会のシリーズ第三弾です。 本シリーズの第一弾となった「蒼詠-SOUEI-」(2003年開催)は、様々な色の変化を生み出す自然の空の色を独特の色合い「蒼」で表現し、「空の色変化=音を奏でるようなイメージ」で構成されました。 第二弾「睡-NEBURI-」(2005-2006開催)では長時間露光を用いた独特の撮影技法により表現された、夜の富士「睡りの中の富士」を中心に展示しました。 今秋2008年10月14日〜12月15日に開催される第三弾「白彗-HAKUSI―」では、白のイメージ=雪、霧、霞、光,による浄化や、無をイメージさせる作品を中心に展示致します。 3,白彗(はくすい) 2008年開催プロジェクト2008年に開催されるプロジェクトタイトルは「白彗(はくすい」。 「白彗」は造語で、光や、雪や雨など、自然の浄化作用エネルギーを表しています。 遠藤桂の作品は、非常に時間をかけて富士山と対峙して撮影が行われます。造形美としての富士山は誰もが見る事が出来ますが、自然美としての富士山は長い間対峙しなくては心に響いてこないからだと写真家は言います。自然の力の中では、人間の欲望は非常に無力だからこそ、五感すべてが誘う感性に従わなければなりません。 人間の欲望やエゴの力で自然のバランスが崩れ、地球があらゆる警告を発している今、白い帚(光や、雪や雨など、自然の善なるエネルギー)で洗い流し、美しい世界を再び呼び戻そうと願い、今回のパリ展でのタイトルを「白彗」と名付けました。 今回ポスターに掲載された作品は、下界の光(人間界)と月の光を浴びた富士(天上界)の間に繰り広げられる荒々しく恐ろしく表現された雲の動きが、まるで人間の心の葛藤と今の地球を取り巻く環境に対する自然の怒りのように感じます。また今回展示する作品の中には一枚の写真に白の世界で心の平安を表現したもの、静寂の中に守るべき美しい情景を表現したものなどがあり、自然からのメッセージを伝えられればと思っています。 『私はただひたすら富士山の美しさを表現することに何よりの喜びを感じます。 そしてフランスの人達が私の作品に出会い、喜びを感じてもらえた時、また言葉を超えた感動に気づいた時、私は写真家としての誇りと喜びを感じます。---遠藤桂』 本展は、在仏日本大使館が主催する 日仏交流150周年公認事業として認定されています。 3,日程・会場
4,主催等
6、問い合わせ先 箱根写真美術館 〒250-0408 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300-432 TEL/FAX (+01)0460-82-2717 info@hmop.com |