夏の
コラボレーション展


◆薫くみこ プロフィール◆

東京都出身。女子美術大学デザイン科卒。
「十二歳の合い言葉」（ポプラ社)で第12回日本児童文芸家協会新人賞を受賞。「風と夏と11歳」(ポプラ社)で産経児童出版文化賞受賞。主な作品に「ちかちゃんのはじめてだらけ」(講談社)「サンタさんにあっちゃった」(ポプラ社)など作品多数。
あの日の風がふいているから
薫くみこ×遠藤桂　hundred展


児童文学作家・薫くみこの出版100册を記念して、
写真家・遠藤桂のコラボレーション展を開催します。
会場中央には薫くみこ作の絵本の閲覧と朗読が楽しめるスペースを設置するほか、
「きらきらひりひり」の絵本原画を展示。
会場壁面には写真家・遠藤桂の
幻想的な富士山を展示します。


会場◆箱根ホテル1F コンベンションホール
↓
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会期◆2005年8月2日(火)〜8月18日(木)
開場時間◆9:00〜18:00
入場無料


◆遠藤 桂 プロフィール◆

箱根町出身。東京写真大学卒(現 東京工芸大学)。
広告写真家として活動しながら、ライフワークとして富士山の写真を撮り続ける。国内外で個展を開催するほか、箱根写真美術館を設立し、若い写真家の育成にも努める。今秋10月パリでの第2回個展の準備をすすめる。

感じることがあるのです。

幼いころに心で思っていたことが、
忘れてしまったように見えていて

どこか高い空の上とか、
プールで揺れる光の波の間とか

冷たい朝の空気の粒やいいにおいのする夜風の中に

そっとかくれていることを・・・。　

時間をこえていろんなものと重なって、
ぐるぐるあたりを回っていて

思いもかけないふとしたときに、
キラリと姿を現すことを・・・。		出会いは三歳の夏だった。

僕は祖父と手をつなぎ、
夜の河口湖畔に立っていた。

やわらかな闇の中を風が渡り、湖面が揺れた。

ドンという音がして、
夜空に大きな花火が上がった。

その時だった。

群青の夜空がわれた。

富士山が現れた。

僕の胸に富士山が住み着いた。

会場風景

箱根ホテルへ一歩入ると、時間を「あの日」に戻すためのオブジェ・風車と子供の影が、富士山作品と共に会場へ導いてくれます。

会場には、薫くみこ作の絵本の数々が自由に閲覧でき、ヘッドフォンと着けると朗読してくれる仕掛けも！
壁面の遠藤桂による富士山写真は自然の生み出す空気感と彩りを添え、老若男女がそれぞれ、気の赴くままに楽しめる空間になっています。
遊び心がいっぱいの、展覧会。どうぞごゆっくりお楽しみください。


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