vol.140 平成最後のお正月に思うこと


今回の食べ歩き

パリ16区 Pagesで奮発して追加したキャビアの食べ比べ

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1年前のエッセイには何を書いたっけ?と読み返してみたら、“2ヶ月に1回は料理に集中する時間を作る”“パリでも1回は包丁を使って自炊をする”というふたつの目標が。
パスタやお味噌汁は時々作るけれど、去年集中して作ったといえるお料理は、6月のカレーと12月のクリスマス会の2回のみ、目標達成ならず。
秋のパリ滞在では、手の込んだ料理をする時間は予想通り作れなかったけれど、一応包丁は使ったから、良し。
今年の目標は、“1回はカレーを作る”“旅先でも1回は自炊をする”、低めにしておこう。
そして、1年前に書いたのと同じく、平成最後のお正月も、歌舞伎座と新橋演舞場の初日を観に行って、歌舞伎三昧のスタートを切ることができました。
私にとって歌舞伎を観ることはもはや日常の一部だけれど、新年早々あの空間にいられた特別感たるや。
時間もお金も必要な歌舞伎は、そもそも少し特別なものかもしれないけれど、特別を日常に取り入れる努力、色々なものを特別と思える感覚、大切にしなくっちゃ。



特別といえば、薄々気付いていた和菓子の魅力をこの歳になって再認識。
初詣の京都旅でお邪魔した初めての和菓子屋さんで、選びきれず、その日のお菓子を1つずつ全種購入したら、家に帰って箱を開けた時の高揚感、贅沢感がすごかった!
味や見た目はもちろん、季節ごとのお菓子の季節を感じられる名前、和菓子の世界観にうっとり。
洋菓子を食べる機会の方が多いせいか、なんとなく特別感のある和菓子、日本人としてはもっと身近に味わいたいと思うのと同時に、ずっと特別な存在であって欲しい気持ちも。
けどやっぱり、今年はもっと積極的に和菓子を楽しんでみようかな。
平成30年が終わって、歌舞伎を観て、京都で初詣をして、平成31年も無事にスタート。
年末の約束がキャンセルになると、年内に会いたかったなー、って思ったり、年明けのスケジュールが合わないと、年明け早々会いたかったのにー、って思ったり、普段は、今月は無理だから来月ね、等々月をまたぐのは当たり前なのに、年をまたぐことにはなぜか大きなボーダーを感じる不思議。
大晦日にわいわいとカウントダウンしなくなって久しいけれど、年を越すことにはきっとこの先も区切りを感じ続けるんだろうなぁ、しみじみ。




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