vol.125 あれから15年


今回の食べ歩き
パリ最古のパティスリー 2区
StohrerのPuits d'Amour
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今月7日、箱根写真美術館は節目となる15周年を迎えました。
私がパティシエとして携わることになるカフェがスタートしたのは美術館オープンの4年後ですが、詠子店長(と桂館長)と私の出会いは、美術館の正式オープンと同じ2002年。
あれから15年、みんな揃って同じだけ歳を重ねたと思うと・・・しみじみ。
4月8日に開催された開館15周年特別企画展『Requiemレクイエム 吉田大朋写真展 軽妙洒脱』のレセプションには、もちろん私もスタッフとして参加しました。
雨にもかかわらず、大朋氏のご家族やご友人はもちろん、箱根町町長はじめ地元の方もたくさんお越しくださって、賑やかで華やかなパーティに。
ご本人が2月に急逝され、今回お会いできなかったことが心残りではあるのですが、たとえご本人がいなくても作品が残り続けるということ、そして作品に人が集うということを目の当たりにし、美術館は芸術鑑賞をするだけの場所ではない、と改めて学んだ気がします。
初めて知るファッションフォトグラファーの世界は文句なしにかっこ良く、祖父世代にパワフルで素敵な大人がいたことに、心がきゅんと踊りました。
そしてたびたび書いていることなのですが、詠子店長と私の出会いは、1960~70年代に大朋氏も滞在されていたパリ。
15年前の1月、アパートの前で見かけた怪しげなカップル(笑)が、滞在先の下見に来ていた桂館長と詠子店長で、翌2月には詠子店長と一つ屋根の下で暮らすことになり、間もなく正式オープンをするという美術館の話を、パリに来る人はやっぱり違うなぁ・・・、と聞いていたのも、若き日の遠い思い出。
もともとアートとも写真とも無縁だった私がこんなにも深く携わることになるなんて。
あの時パリに行かなかったら、あの時あのアパートを間借りしなかったら。
縁を感じずにはいられません。
去年の夏にやっと10周年を迎えたカフェの、いつも先をいく美術館。
カフェの15周年も無事に元気に迎えられますように。
美術館と二人三脚で、仲良く続いていけますように。 15周年特別企画展『Requiemレクイエム 吉田大朋写真展 軽妙洒脱』会期中は常設の富士山写真展がお休みになりますが、たくさんの方にお運びいただければと思います。








Information:info@hmop.com/Hakone museum of photography
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