vol.96 スイスに思いを馳せて


今回の食べ歩き
<Amitie>
@ Plaisir de l’oeuf →→







箱根は残暑も落ち着いてすっかり秋の気配、テーマに添ったデザートを各店舗が提案する期間限定イベント、秋の箱根スイーツコレクションが今年も始まりました。
富士山の写真を常設展示している箱根写真美術館併設カフェPlaisir de l’oeufでは、毎回富士山型の焼き菓子を主役にした一皿をご提案しているのですが、もう新しい富士山考えられないよぅ、とボヤキながら(笑)、毎回次のテーマが何になるか、どきどき。
実をいうとテーマが発表される前から、この秋は10月に始まる企画展<Floating Islands>と絡めて、写真家マッテオさんの出身地スイス・ティチーノ地方にちなんだデザートを出す予定でいたのですが、なんとスイコレのテーマがずばり【スイス】。
美術館としては日本・スイス国交樹立150周年記念の企画展なのですが、スイスと縁の深い登山鉄道を運営する小田急さん主催のスイコレも目の付け所が同じでした(笑)。
事前に集めていたスイス情報が頂いた資料にもずらりと並んでいたのには複雑な心境になったけれど、テーマの丸かぶりはタイムリーなチャンス!と気を取り直し、いざ試作開始。


今回はティチーノ地方の特産品の1つが栗とのことで、地元でも親しまれているケーキを参考に、マロンペーストたっぷりの富士山を主役にすることに。
と、決まってからの道のりは長く険しく、試作の日々は相変わらず辛い思い出なのですが(苦笑)、小麦粉を使わずアーモンドプードルで仕上げた食感は今までのどの富士山とも違って、不思議と和の懐かしさも感じられる、大大大好きな味に辿り着くことができました。
試作に明け暮れている最中に健康ブーム到来で入手困難になった胡桃も、ブームに乗った訳ではなく(笑)、スイスで馴染みのある食材として食感に一役かってもらっています。
そしてスイス菓子といえば、きっと誰もが大好きなエンガディナー・ヌストルテ。
残念ながら本場では食べたことがないのですが、マッテオさんの企画展が決まった当初から心の片隅にある大好きなスイス菓子の1つ。
さすがにスイスまでひとっ飛びはできなかったのですが、東京のスイス菓子店に足を運び、良く似ているフランス菓子ドフィノワもあちこち食べ比べ、最後はスイス語のサイトを翻訳しながらハシゴ、少しでも本場に近いものを・・・ただ今試行錯誤中。
残念ながらスイコレ開始には間に合わなかったのですが、お客様で賑わう秋本番、あるいは企画展が始まる頃にはテイクアウトで登場できれば・・・いいな。







Information:info@hmop.com/Hakone museum of photography
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