vol.86 お一人様。

今回の食べ歩き
お一人様男子にまぎれて食べたイタリアンサンド
@parm(Mulberry St,NY) →→






秋を飛び越えて冬到来、年末年始の贈り物、さらには春のデザート準備の季節到来。
お菓子業界には繁忙期が定期的にやってきて、常に季節を先取りしています。
メリハリがあると楽しくもありますが・・・時々試練(笑)。


普段作っているのは華やかなデコレーションケーキではなく、地味に思われがちな焼き菓子が中心なのですが、型の準備や袋詰め等々、いわゆる単調で地味な作業も嫌いではなくて、むしろ無心になれる作業は私にとって貴重な時間。
1人でできる範囲の仕事をしようと決めたのも、この性格あってこそかもしれません。
けれど、忙しくなるとそんな悠長なことも言っていられず、先日も、敷き紙作るの面倒臭い、、、ラベル作る余裕ないし、、、せめて洗い物だけでも誰か、、、等々心の中で呟きながら、次の生地を仕込んでくれる気のきくアシスタントの存在を妄想(苦笑)。
そんな1人奮闘の夜はおやつを解禁してリフレッシュ、今年も無事に乗り切っています。






仕事以外はわいわい賑やかに、とも思うのですが、気付けば1人観劇は余暇の定番だし、1人海外は緊張と不安も込みで趣味の一環、私のお一人様率は確実に上昇の一途。
けれど食事に関しては、1人バーガーや1人カフェは余裕だけれど、時おりお一人様には高いハードルがあって、1人じゃなければ、、、と思うこともしばしば。
NYでも本当はTボーンステーキ食べたい、食べてみたい、でも、お店に入れない。。。
と、太刀打ちできない時は泣く泣く断念ですが、暑かった今年の夏、どうにもこうにも冷麺が食べたくて、焼き物無しではあったものの、夜の1人焼き肉屋さんデビュー。
そして短かったこの秋、ランチではあったものの、ビストロではない優雅なレストランで1人フレンチデビュー。
非日常の手持ち無沙汰感もオプションになって、充実のおいしい一時を過ごしました♪




作業は1人きりでも食べて下さるのは何人ものお客様。
試作は1人きりでも、メニュー会議は詠子店長と二人三脚。
キッチンでは1人きりだけれど、桂館長始めサポートがあって成り立つこの仕事。
1人の私を迎えてくれる、劇場や空港、レストランやお店の人たち。
そして、1人で出会った面白エピソードを懲りずに聞いてくれる友人にも感謝。
1人だけど1人じゃない、なんだか気付かなかった贅沢を発見です。



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