vol.81 Parlons en francais!

今回の食べ歩き
お気に入りの機内食 to NY
@AmericanAir →→








フランス留学はしていたものの、語学ではなくお菓子作りを学ぶための滞在。
スタージュ、パティスリーの研修では生きたフランス語に触れられたけれど、与えられた仕事をこなすのに精一杯で、正しい文法を考えている余裕はありません。
数を聞く時のcombien、足りない時のmanque、どいて欲しい時のC’est chaud(熱い)!
Chefが料理人ではなく料理長という意味だと知った時は驚きました。
そして最初は近くに居る人にしかできなかった挨拶も、次第にパティシエ一人一人と、最後にはブランジェリエやキュイジニエ全員を回るのが当たり前に。
黙々と作業をしていて普段名前を呼んでくれなかったパティシエのBonjour,Mademoiselleが、Bonjour,Teruko、になった朝は、本当に本当に嬉しかった。




語彙が決定的に少ないので複雑な会話には付いて行けないし、初対面の人にはなかなか私の発音が伝わらず四苦八苦、フランス語を使いこなせるようになる前に帰国。
使う機会もなく忘れていく中、時々箱根でなんちゃってフランス語トークを楽しんでいるのですが、久々に本当のフランス語(笑)を話さなければいけない機会がやってきました。






箱根にやってきたフランス人画家、日本好きで浴衣も持っているという来日4度目、5度目の3人組とのディナーだったのですが、予想以上に日本語が通じず、片言の英語が話せる方が1人だけ、遠藤夫妻と私の3人でおもてなしをするなんて無謀至極!
不安の中、目の前の料理の説明をしたり、住んでいる地域の話を聞いたり、頭はフル稼働。
何とかお開きを迎えた時、想定外に翌日のディナーのお誘いをいただいてしまいました。
嬉しさと裏腹に、明日もフランス語だよ、今夜もフランス語だよ、今からフランス語ディナーだよ、どうすんだよ!、と、詠子店長と意味のないプレッシャーを掛け合う私たち(笑)。




結果、私たちの拙いフランス語力も蘇って来たのか、前日よりも話題豊富なディナーでは、思いがけず笑いを取ることにも成功、大いに笑って大いに食べて、楽しかった♪
日本語に翻訳したら驚くくらい単純な会話しかしていなかったと思うけれど、初対面だった私の名前を翌日には覚えて呼んでくれたReneとJean-PierreとFredericの3人。
目と目を合わせて一生懸命に思いを伝えるって、素敵で大切なことだと体感しました。
それにしても・・・一昨日から始まった桂館長のパリ個展に行きたいのに行けない現実。
最近NYづいているけれど、パリの空の下でのフランス語トーク、私も参加したかったな。





Information:info@hmop.com/Hakone museum of photography
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