vol.7 桜と言えば・・・

今回の食べ歩き
パリ6区ジュラール・ミュロのタルトシトロン→→






街中で自然から季節を感じる機会は少なくなっていますが、暖かくなるとどこにいても必ずピンクが目に飛び込んできます。
大好きな桜、春がきたんだなー、と感じずにはいられません。
本格的な季節はまだ先のようですが、去年は3月末に見頃だった早咲きで有名な実家の近くの桜の木、今年は随分前からすっかり満開です。






暖冬や熱帯夜、温暖化の影響で年間平均気温も上昇し桜の開花も早くなるなど、日本の四季が変化するとともに、食べ物で楽しむ季節も栽培や保存・流通技術の発達で良くも悪くも様変わり、旬を実感する事が少なくなってきたように思います。

多くの野菜や果物は季節に関わらず手に入るし、例えば桜の花や葉の塩漬けも通年安定した品質のものを手に入れる事ができます。

でも、トマトや大根を年中食べられるのは助かるけれど、年中山菜が出回るようになったら何だか逆に勿体無い。

いつでも苺のタルトやマロングラッセを食べられるのは嬉しいけれど、桜のお菓子は桜の季節に食べるからこそお腹も心も満たされます。
jouir oeuf初めての春、桜の花の塩漬けとキャラメルクリームを練り込んだカトカールをご用意しました。
綺麗な桜色を目指すなら食紅でほんのりピンクに仕上げる事も可能ですが、せっかく季節を感じるならあくまでも自然体、ところどころに顔を出す桜の花びらのピンクで春を感じて頂ければと思います。
桜と言えば春、世界中の人たちがそう感じているとばかり思っていた子供の頃、外国では桜がさほど重要視されていないと知って驚いたのを覚えています。
同じ日本でも北と南では開花の時期に幅がありますが、桜を見て春を感じない人はいないはず、日本人としてのそういう感覚はずっと大切にしていきたいと思います。



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