vol.1 お菓子と私

今回の食べ歩きはPARIS16区Rue de la Pompeにある
ブ−ランジェリのパン・オ・レザンです。→→



子供の頃のお菓子と言えば、
お店で買うというよりは母が作るもの。

市販のケーキやスナック菓子を食べる機会ももちろんありましたが、クッキーやマドレーヌといった焼き菓子をはじめ、
ショートケーキにアップルパイ、チーズケーキにババロア、プリンやシュークリーム、等々定番のお菓子は母がよく作ってくれていました。

たまにしか食べない分ケーキ屋さんのケーキには子供ながらに特別感があったし、ジャンクなお菓子には魅力を感じていましたが、母の手作りとなるとそれはそれでまた格別、大きく切ってみたり、いくつもお代わりしてみたり、完成する前からつまみ食いをしてはお腹いっぱい食べて、お店のケーキじゃこうはいかないよな〜、と思っていたものです。
そんな私が初めて作ったお菓子が何だったか・・・という明確な記憶は残念ながらありませんが、小学生の頃にはお誕生日に母の焼いてくれたスポンジケーキに自分でデコレーションをしてみたり、簡単なクッキーを作ってみたり、中学生になると、自分でお菓子作りの本を買ってきては、一人でお菓子を作るようになっていました。
食べるだけではない、作るお菓子生活も、ごくごく自然に始まりました。


その後フランス菓子に興味を持ち、本場で学ぶ機会に恵まれて、そしてこうしてお菓子作りが仕事になるなんて、・・・思ってもみませんでしたが。
毎日のようにお菓子の試作をしている今でも、ケーキ屋さんのケーキやカフェのデザートには目がないし、うちに溜まった試作品も、駄目出しをしつつせっせと食べています。
どんなに食べても作っても飽きないお菓子は、
きっと一生付き合っていけるパートナーに違いありません。
この先も、もっとおいしいお菓子を食べたいと思うし、作りたいと思います。


今の私が作りたいのは、
毎日でも食べたいと思ってもらえるような、
食べたらほっと一息笑顔になれるような、
自然体のお菓子。

私の作ったケーキやクッキーを食べて、一人でも多くの人が笑顔になってくれればいいなと思います。

ジュイルウフという空間を提供してくれた箱根写真美術館の詠子ちゃんに、感謝。



Information:info@hmop.com/Hakone museum of photography
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